日記は、スタッフを含む一時預かりさん、里親さんの手によって書かれたものです。
当初、混乱の中で方針を決定しながら活動していた時、どうしても譲れないことがひとつありました。
それは犬たちを「可哀想な犬たち」という一くくりにしたくないという思いでした。
犬たちにも1頭1頭違う顔があり、ただの犬種の違いだけではなく、個性も表情もある1頭の立派な「犬」たちであることを知って欲しかったのです。
誰でも良いから、「可哀想なこの犬」に暖かい棲家を与えてくださいという形にはしたくありませんでした。
その犬が来ることで、人間側も幸せにならなくては意味が無いと思っていたからです。
ですから一時預かり日記は最初から計画していました。
今では、このプロジェクトの特徴ともなった日記です。里親さんたちの協力があって初めてできたことでした。
おかげで、会ったことがなくても、犬たちのことを身近に感じることができ、それぞれの犬たちを思いやることが可能になりました。犬たちが日々変化していく様子から、感動と畏敬の気持ちを持つことができました。
分離不安や、ハイパー、他犬NG、食糞症、寄生虫問題、犬舎症候群、そして人間の気持ちの動きに至るまで、語られてないことを探す方が難しいほど、優れたドキュメンタリー集となりました。
閉じ込められて生きていた犬たちや、保護犬の更正の過程は、後年は笑って忘れてしまうようなものかもしれません。ところが、現実は難問が山積みの毎日であったりします。
軽い気持ちで犬と暮らし始めることは、毎年殺処分されている犬たちの数を見ても分かるようにとても危険なことです。
保護犬を家庭に迎える用意のある方、迎えたばかりの方など、困っておられる問題解決の糸口が見つかるかもしれません。犬と暮らしておられなくても、ドキュメンタリーの持つ迫力は、心を打つに違いありません。
どうぞ、ご覧いただき、犬という動物のもつ素晴らしい可能性に思いを馳せてください。
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