■ 支出の部:勘定科目による内訳 報告 2002年4月

まえがき 会計報告表 支出グラフ 支援金内訳説明 支出内訳説明

 


■■■ 支出の部:勘定科目による内訳 ■■■

通信費   \2,866,612 (25.3%) 
    犬舎電話料金(インターネット通信費含)、スタッフ電話料金、郵便料金、宅配便料金、犬舎移転後の転送料が含まれています。

    勘定科目の中で 最大の割合を占めたのが通信費であったという事実は、このプロジェクトの活動形態の特徴を物語っています。それは、インターネットを最大限に活用した運営方法を取っていたという事です。

    毎日の基本的な作業のほとんどは、WEB上に設置したバーチャルオフィス「スタッフ ルーム」と、メーリングリストで行なってきました。各スタッフは、日々の時間をやりくりして、可能な限りネットに上がり、種々の業務や次々に発生する問題に取り組んできました。更に、細かい問題や、じっくりと話し合うことを必要とする事柄については各スタッフ、電話で密接に連絡を取り合いながら、進めてきました。
    また、全国各地からお申込みいただいた一時預かり・里親ボランティアさんの選定時の聞き取り調査、また犬舎ボランティアさんへの電話連絡なども、実に膨大なものでした。

    プロジェクトが事務所を借りて活動すればどうだったでしょう・・・それでも実際 事務所に通えるスタッフはごく一部です。重要な連絡業務は不可避ですし、加えて1年半分 の事務所の賃借料の支払いが発生するという事であったと考えます。

    尚、スタッフの中には、通信費の精算を希望しなかった者が多数存在しているということも 申し沿えておきたいと思います。

医療費   \1,686,348 (14.9%) 

交通費   \1,608,591 (14.2%) 
    電車賃、ガソリン代、高速料金などです。
    都心近郊から犬舎に通った際の交通費をはじめ、犬の搬送(病院への搬送、一時預かりさんへの引渡しや犬返却の引き取り等)、各種募金等の活動現場への移動交通費も含まれています。また、犬舎作業をお手伝いくださったボランティアの方々で、交通費の精算を希望された方の分も含まれています。

    犬はひとりでは移動できません。犬が移動する際には、必ず人がつかなくてはなりません。延べ時間として、本当にたくさんの人と犬が移動したということが分かります。それだけ大勢の方の足によって支えられた活動でもあったわけです。また、精算を辞退されたボランティアさんは本当に多数おられましたし、同様にスタッフで全部を精算しなかったものも少なくありませんでした。

トレーニング委託料   \1,351,341 (11.9%) 
    コナツ及びラッキの預かりトレーニング中のトレーニング代・食餌代をはじめ、預かりトレーニング中に発生した医療費やシャンプー代等日常ケアの費用も含まれています。多数いたグレートデン(超大型犬)の中でも、特にやんちゃな性質を持った彼ら の一時預かり先は長期間決まらずにいました。両方とも仔犬の頃から一切のトレーニングを受けることなく乱暴なまま成犬していたことで、間口が狭くなっていたのも事実でした。そこで、トレーナーさんに打診し、それぞれ別のトレーナーさんの元でシェイピングを行っていただきました。

    最終的に、コナツは豪に旅立ち、恵まれた環境の元幸せに過ごしております。また、ラッキも2002年1月初日をもって里親さんが決定し、長かった独犬生活に終止符を打つことができました。

    内訳は以下の通りです。
     コナツ:¥375,240 (約6ヶ月)
     ラッキ:¥976,101 (約9ヶ月)

犬舎業務委託手数料   \1,079,800 (9.5%) 
    活動開始時、プロジェクトスタッフで犬舎での作業を理解している者は1人もいませんでした。あれだけ多くの犬達を適切にケアしていくためには、犬舎作業を理解している人間に協力を要請し、指導してもらうことは不可欠でした。
    そこで、元従業員3名に、犬舎作業全般や超大型犬の扱いなどを委託し、指導してもらいました。彼らは元所有者からの給与未払いの状態で勤務させられており、最終的にはそのまま一方的に解雇された人たちでした。

    内訳は以下の通りです。
    K氏(11月〜3月) 568,000円
    S氏(11月、12月) 287,000円
    T氏(11月、12月) 224,800円

    (上記の方々はプロジェクトスタッフではありません。常駐していたスタッフはボランティアでした)

    この犬舎業務委託手数料は、上記のトレーニング委託料と共に、一般企業などの会計上では「人件費」に相当するものかもしれません。

    犬達は、独力で生きていられるわけではありません。
    特に多数の犬達の場合、常に誰かが管理できる状態が必須となります。また、流動的に人が来られる日や来られない日があっては問題が生じます。犬は、彼らを理解しケアする人間を必要とする動物なのだということを、これらの費目は如実に示しています。

消耗品費   \775,670 (6.9%) 
    消耗品費に含まれるものは、多岐に渡ります。
    犬舎ゴミ処理費用(犬舎でのゴミは産業廃棄物扱いのため)、犬舎修繕費、水道修理費、犬舎補強工事用材料費、掃除用具関係、犬舎の仮設トイレ使用料、同トイレ凍結防止用不凍液などの費用が含まれています。
    また、事務消耗品費、各チャリティ関連費用等や、サーバレンタル料、有料ML使用料もここに含まれています。

雑費   \592,348 

犬舎水道光熱費   \376,621 (3.3%) 
    第1・第2・ラッキ大和犬舎の水道、電気、ガス料金及び灯油代が含まれます。
    この金額のほとんどは第一犬舎での電気代でした。広い敷地内(犬舎外)を夜間も危険の無いように照らすための照明灯などが大半だったのではないかと思います。これは、もともとそのような設備がなされた場所だったためです。こうした照明設備の無い犬舎であれば、これだけかかることは無いと予想されます。
    極寒の第1犬舎では、大量の灯油のご支援を賜り、犬も人も、命を繋ぐことができました。ありがとうございました。

犬舎家賃   \310,000 (2.7%) 
    第1犬舎、第2犬舎、ラッキ大和犬舎の家賃が含まれます。
    第1犬舎では、犬舎家賃に含まれていたスタッフ・犬舎ボランティア宿泊用のアパートがありました。アパートの風呂場は、実は犬達のシャンプーにも活用させて頂いておりました。また、第一犬舎の家主さんのご好意によって、通常の金額より安い金額で、当プロジェクトに賃貸してくださっていたことを感謝し付け加えさせていただきます。

犬舎食費補助   \223,481 (2.0%) 
    活動開始当初は、支援物資の募集もまだ行われていない時期であり、犬舎には犬達のフードや備品なども全く足りない状況の中、スタッフを始め犬舎作業者全員は食糧を犬舎付近で調達していました。
    支援物資でカップラーメン等をいただくようになってからは、それ以外の食事は原則的に各自の負担となりました。ただし犬舎ボランティアのみなさんからの持ち込みなどのご協力もいただき、涙が出るほど嬉しかったです。本当にありがとうございました。

広報活動費   \193,279 (1.7%) 
    広く記録に残すために撮影した犬達のフィルム・写真現像代と広報活動のためのイベント参加費などが含まれます。撮影した写真は「犬舎アルバム」をはじめ、公式サイト内の各所でご覧いただけるよう機会を設けてまいりました。尚、撮影した写真をもとに「ねぇ!知ってる?」が刊行されることとなりましたが、発行出版社である一二三書房さんからは、このフィルム・写真現像代を本の現物を頂戴する形で買い上げていただきました。

    頂いた本は、ボランティア獣医師の先生方をはじめ、無理を言ってお世話になった関係者各位へささやかながらのお礼という形で、贈呈させていただきました。

犬餌料   \109,491 (1.0%) 
    多くの犬たちの命を支えた、フードやサプリメントの購入費用です。
    犬舎時代のフード・サプリメントのほとんどは、皆様からの支援物資で賄うことが出来たため、金額的には、こんなに小額で済みました。ご協力、誠にありがとうございました。ここには、主にお腹の弱い犬用の手作りご飯の食材や、出戻った犬達のスタッフ預かり中のフード・サプリメント代も含まれます。

会議費   \54,093 (0.5%) 
    スタッフが犬舎以外で、集まって打ち合わせを行なった際の費用の一部です。

交際費   \46,670 (0.4%) 
    動物病院をはじめ各協力者へのお見舞いや御礼の品、また弔花などの購入費用です。

支払手数料   \42,927 (0.4%) 
    法律相談の相談料、および送金の際の振込手数料です。

以下は グラフに点線で反映されている部分です。

立替   \0 
    プロジェクトが立替払いをしていた犬達の医療費です。
    犬舎における犬達の医療費は、一旦全てをプロジェクトが立替えました。その後、一時預かり期間を経て、最終的な里親決定の段階に至った際に、里親ボランティア各位にご精算いただく形をとっていました。

    主に、狂犬病予防注射代と避妊・去勢手術代ですが、その他、各犬の健康状態により、里親ボランティアさんのご了承のもとご負担いただいたものもありました。前述の「医療費」を併せてご覧ください。

    <内訳> 立替医療費 1,034,685円   精算済医療費 -1,034,685円

    尚、実際に発生した医療費として全体で見た場合、この立替分医療費とプロジェクトが負担した医療費と合計すると 2,721,033円(24.0%)となります。


以下は 会計報告表のみで グラフには反映されていない項目です。

スタッフ負担   \-61,385 
    最終的なプロジェクトの赤字(2002年2月末)を、スタッフが負担したものです。
    上記以外にも、各実働ボランティアの皆様、およびプロジェクトスタッフにおいて、精算を希望されなかった自己負担経費は、かなりの額にのぼると思われます。